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2014年6月29日日曜日

保養行けて大満足!とか 思ってると思う? ホントは、私だって避難したいんだよ ~福島のママたちの本音~

福島から避難している友人AさんがFaceBookに投稿していた内容を、ご本人の許可を得て、ママレボのブログで紹介させていただきます。
「福島は、もう大丈夫なんだ」「たくさん補償金もらって、いい思いしているんでしょ」

そんなふうに思っている人も少なくないと思います。

でも、現実は違います。

中通りの方は補償金なんてもらっていませんし、今でも、放射能の影響を心配しながら、避難したくてもできていない人が多いのです。(補償金をもらえている20キロ圏内の方だって十分ではなく、生活再建できていない人がほとんどです)

もちろん、避難した人だって、「家族や友だちを置いてきてしまった」という罪悪感にさいなまれています。

それもこれも、国が最初に正確な情報を示さず、蛇の生殺しみたいな棄民政策をし続けているからです。
遠いアフリカで起こっていることではない。いまこの日本で起こっていることに、もっと関心を持ちたい。すぐに解決できないからといって考えるのをやめたくない。きっと解決策はある。


ひとりでも多くの人に、この現状を知ってほしいので、ご本人に許可をとって、当ブログでご紹介します。

*****以下、福島から北海道に避難中のAさんの投稿です****

12時過ぎ。
いつもはマナーモードにしてしまうスマホ、
バッグに入れたまま、忘れてた。
突然、そのスマホが鳴ったからおっどろいて出た。
かけてきたのは福島の友達。
今は福島の西の方にいる。
年に数回、電話をかけてきてくれる。
でも、もう夜半過ぎ、どうしたんだろう、と心配になった。
そしたら
「夏はね、娘と一緒に西へしばらく行けることになった」
と。
私は、
「わーよかったね。どの辺?ちょっと暑いかもしれないけど、
楽しめるといいね」
って答えた。
そしたら、口調が変わって
「全然よくないよ。 保養だよ。保養行けて大満足!とか
思ってると思う? ホントは、私だって避難したいんだよ」
と。
言葉に詰まってしまった。
大満足なんて思ってないって、しってるよ、でも、福島にずっといるより
しばらくストレスから解放されてくるのも いいと思うよ、、、と
言葉をひねり出した。
そしたら
「Aさんとは付き合いも長いし、ずっといろんな話して来たから
今だけ言わせてもらっていい?」
っていうので
いいよ、何でも言って、って答えた。
彼女は。。。
なぜ、自分(私)が避難して行く時に、
危ないから避難しろといってくれなかったのか。
それぞれ家庭の事情がある、とか
自分で決めるしかない、とか
綺麗事ばっかり言って。
本当は、さぁ一緒に行くよ、くらいのことは
言ってくれるかと思ってたのに。
言ってくれたら なにか 変わっていたかもしれないのに。
と、言った。
怒っているでもなく、泣いているでもなく
淡々と、言った。
こう聞かれた。
「事情はそれぞれだから、なんて、本心だった?」
絶句してしまった。
そりゃ、私だって、当時、郡山の、特に線量が高い地域にいた彼女
「危険だよ」って言いたかった。
早く逃げなよ、そこはダメだよ、って、言いたかったよ。
一緒に逃げよう、って言いそうにもなった。
だって、仲が良かったから、ずっと。
でも、そんな無責任なこと、言えなかった。
でも、あまり多くの人に、避難する話をしてこなかった私が
彼女には 「北海道に行く」と知らせたことで
何か感じてくれ、って祈るような思いだったのも事実。。。。
「私は避難なんて無理」って言ってた彼女に
「危ないのに!」
「早く逃げなさいよ」
とは、言えなかった。。。。
でも、彼女は言って欲しかったんだ、、、
思わず、言ってしまった。
「今からでも遅くないよ。」
彼女は笑った。
「もう遅いよ。子どもたちは進学しちゃったし
私も仕事を見つけちゃった。 遠くへ避難なんて、、やっぱり無理
でも、諦めるのはイヤだから、夏はちょっと出かけるの」
「うん」
と言ったら
「ベストな選択なんて 思ってないでしょう?
だって、ベストじゃないもんね、私だってそんなのわかってるけど
私が出来る中ではベストなの!」
声を荒げて、言われた。
「それぞれ、出来ることを一生懸命やろうね」
もう、これしか言えなくて
悲しくなってしまった。
彼女はすぐ落ち着いて
ごめんね、って。
自分で決められなかったことを
人のせいにするのはずるいよね
Aさんは避難したあとも
ずっと連絡くれて、いろんなことをいちから教えてくれたのに、

ごめんって。
そんなことないよー
あの時はしかたがなかったんだよー
あなたのせいじゃないよー
って言いながら
2人でわーわー泣いてしまった。
泣きながら
娘さんが最近体調がイマイチなこと、
少し気になる大きさののう胞が複数あって
経過観察なこと、
自分も体調が悪くなるたびに
不安に陥ること、、、、
こんな話をしてくれた。
なぜこんなふうに
苦しまなくちゃならないんだろう。


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