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2017年8月3日木曜日

浪江町から福島市に避難中の大平茜さんがファンタジー小説を自費出版


本当に久しぶりのブログ更新です。

ママレボをご購読してくださっている方々には、このところまったく発行できていないことを、心よりお詫び致します……。

本業が多忙を極めていたため、なかなか形にできずにおりました。
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。

次号の「ママレボ11号」は、10月10日に発刊します。
ただいま鋭意、準備を進めておりますので、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。

そしてブログも、ぼつぼつと再開していこうと思っています。


今日は、浪江町から福島市に避難中の大平茜さん(24)が、8月1日に自費出版したファンタジー小説『青い瞳のエイデン』をご紹介します。

大平さんは原発事故後、ご両親と兄ふたりの5人家族で福島市内の仮説住宅に住んでおられました。しかし、原発事故をキッカケにご両親は離婚。
さらに2012年、お母さんが脳出血に。浪江町の自宅に一時帰宅して仮設住宅に帰って来た夜、倒れられたそうです。
「震災のストレスによるもの」と医師から診断され、今も言語障害、記憶障害、半身麻痺などが残っています。

現在、大平さんのお母さんは、福島市内の施設で過ごしておられますが、秋以降は大平さんとふたりで福島市内の復興住宅に移り住む予定。

「施設からは、浪江の避難指示も解除されたから、早く出て行ってほしいって言われているんですけど、浪江に戻っても病院もありませんし……。秋からは復興住宅に入って、私が責任を持って母を介護しようと思っています。けど、私、中卒でしょ。就職サポートも受けられないし、条件のいい仕事も見つからなくて。これから、仕事も勉強もしながら介護ができるのか不安です」(大平さん)

大平さんは、小学校5年生のときに〝いじめ〟にあったことをキッカケに、以来、不登校に。中学校も卒業証書はもらったものの、ほとんど登校していません。
そんな大平さんの唯一のたのしみが、読書でした。おかあさんが、よく書店に連れていってくれたのだそうです。

大平さんは現在、専門学校でイラストを学びながら、福島市の自主夜間学校に月2回通っています。いずれは仕事をしながら通信制の高校で学びたいという希望を持っています。


「『青い瞳のエイデン』は、夜ほとんど眠らずに半年で書き上げました。とにかく多くの人に読んでいただけたらと思っています」(大平さん)。

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